『高知家』って何? 人と人との繋がりでひとつの大家族を目指す

harimaya
(写真=PIXTA)

ご当地CMシリーズで話題になった『高知家』というプロモーション。高知の県民性をアピールしたCMは、強く印象に残りました。豊富なアイデアで高知県に新たな流れを生みだしている地方創生の取り組みにも目を見張るものがあります。

『高知家』のプロモーション開始後は、移住者の数においても成果があらわれているようです。今回は、この『高知家』について紹介していきましょう。

熱くてユニーク。日本を元気にする『高知家』の取り組みとは

『高知家』は「高知県はひとつの大家族やき」をキャッチフレーズに、2013年6月からスタートしました。高知県をひとつの大家族と見立てて、「人と人とのつながり」が息づく高知県の魅力をPRするキャンペーンです。

『高知家』では「おすそわけ」や「高知家にはポジティブ力がある」をテーマに、高知県の地域社会や人の温かさを表現してきました。

●「おすそわけ」
こちらでは食や自然についての高知の魅力を紹介しています。たとえば「食のおすそわけ」では、名物のカツオやゆずにくわえて、トマトやニラ、土佐茶など高知自慢の食材や食文化を紹介しています。「自然のおすそわけ」では、四万十川や仁淀川を代表とする大自然での遊び方を提案しています。そして「ぬくもりのおすそわけ」では、県民の温かさを紹介しています。

●「高知家にはポジティブ力がある」
こちらでは日本を前向きにしていこうという、ポジティブな情報を発信しています。高知県の地方創生に活躍する人たちを「高知ALL STARS」と銘打ち、県民が主体の取り組みを紹介しています。土佐茶一筋40年のスター、日本酒の大杯飲み干しスター、文旦早むきスター、平均年齢67歳を超えるアイドルグループ「爺-POP」など、熱くてユニークな高知家スターたちが続々誕生しています。

このように、さまざまなスターを紹介する「スターチーム」をはじめ、地元の美味しいものを守る「産品チーム」、高知の遊びを知り尽くしている「観光チーム」、高知県での暮らしの魅力を提案する「移住チーム」があります。これらの4つのチームが『高知家』を盛り上げているのです。

プロモーション開始から移住者が大幅に増加

『高知家』って何? 人と人との繋がりでひとつの大家族を目指す_図1

『高知家』の取り組みの効果は、移住者の増加に顕著にあらわれています。

2012年度の高知県への移住者が225人だったのに対し、プロモーションをスタートした2013年度は2倍以上となる468人になりました。さらに、2014年度には652人、2015年度は864人と大幅な上昇を続けています。

また、総務省が行った「移住相談に関する調査結果」によると、移住相談件数においては全国第1位の長野県に続き、高知県は全国第2位となりました。

『高知家』の移住促進策では、お試し滞在から本格移住体験まで充実の体験メニューを揃えているのが特長です。農地の賃借制度があり別荘感覚で借りられる滞在型農園「クラインガルテン」は、野菜作りを楽しみながら地域との交流を図ることができます。家財道具や調理器具が備えられている「お試し滞在施設」では、実際に移住したときに近い状態を体験することができます。

『高知家』って何? 人と人との繋がりでひとつの大家族を目指す-図2

『高知家』では、移住・交流コンシェルジュを配置して移住計画をサポートしているほか、東京・大阪を中心にフェアや相談会を行っています。移住先での住居や仕事は検討者にとって大きな不安材料ですが、高知県への移住をしっかりサポートしてくれるようです。

県民が主体となった地方創生の新たな取り組み

高知県は高齢化と人口減少の課題に、いち早く直面していた県です。地方の産業育成を図ることに加えて、県外からの観光客や移住者を獲得する施策が必要とされていました。そこで打ち出されたのが、高知県はひとつの家族という『高知家』のプロモーションです。

県民一人ひとりにスポットを当て、県民性に対するファンを増やしたことが地域経済の発展や移住者増加に繋がった秀逸な取り組みといえるでしょう。「住む人が輝ける県」として、今後の活動にも注目されます。

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