ふるさとのためにならない!? 「ふるさと納税」を考える

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(写真=PIXTA)

 ふるさと納税のブームが続いています。この制度は本来、都市と地方の格差是正という目的で始まったものです。例えば都会に住む人などが自分の出身地や自分の好きな地方を支援したいという目的で寄附する。そしてその寄附のほとんどが自分の所得から所得控除されるという仕組みです。したがって、「納税」と名前はついているものの実態は「寄附」といっていいでしょう。特定の地方自治体へ寄附することによって、自分の住む地域へ納めるべき住民税や国に納める所得税が軽減されるのです。

 この「ふるさと納税」という名の寄附にはメリットが二つあります。一つは実質的に自分で税金の使い途を指定できるということです。例えば震災で被害を受けたところへ寄附をすると、その何割かは税金が戻ってきます。ところが被災地援助には自分が寄附した金額がまるまる使われているわけですから、税金が戻ってきた分というのは国がその分を支払っていることになります。つまり、寄附をすることによっていわば国に税金の使い途を指定するのと同じことになるわけです。二つ目のメリット、それは寄附⇒申告⇒税の還付という流れを体験することで普段は税をほとんど意識することのないサラリーマンが税のしくみを知ることができるということです。

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