「保育園落ちた 日本死ね」騒動は一体何だったのか?

待機児童(写真=PIXTA)

 「保育園落ちた 日本死ね」という匿名ブログが非常に話題となり、国もこれをきっかけとして待機児童問題に本格的に取り組むという動きが出てきました。

 この騒動を見ているといくつか不思議なことが目につきます。そもそも待機児童の問題というのは今に始まったことではなく、かなり前から言われていたこと、そして現実に保育所の数は増えてきているにもかかわらず、なぜこの時期にこういうブログの形で取り上げられたことが話題になったのか?

 正直言って、待機児童の問題は深刻ですが、このブログ自体の言い回しについては不快感を持つ人が少なくありません。もちろん敢えて不快感を持たせるような書き方をしたのでしょうし、それに対して「一体誰が書いたんだ!」という自民党議員も的外れなコメントです。さらには待機児童の問題とは関係ないのにこれを「安全保障問題」や「TPP」に結びつけようとする野党の攻撃姿勢にも違和感があります。
 
 私自身の状況で言いますと、娘は仕事をしているのですが、1年間待って今年の4月からようやく孫が認可保育園に入ることができました。今でも孫が熱を出すと駆けつける育ジイをやっています。

 印象や感情論ではなく、現実の数字をつぶさに見ていくと、「保育園落ちた」にあらわされる待機児童の問題の本質が浮かび上がってきます。

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