秋田県といえばきりたんぽ まだまだある地元の人がすすめる美味しいもの10選

秋田県
(写真=PIXTA)

米どころ秋田県名物 「きりたんぽ」と世界に誇る「日本酒」

 秋田県の名物といえば「きりたんぽ」が真っ先に浮かぶでしょう。きりたんぽとは、硬めに炊いたご飯をすりつぶし、ちくわのように杉の棒に巻きつけて焼いた、米どころ秋田県ならではの名物グルメです。ダシ汁で煮込んだ「きりたんぽ鍋」や味噌をつけて焼く「味噌たんぽ」でいただき、新米の収穫時などにきりたんぽを食べて祝う風習が今も残っています。秋田県の学校では給食に出るほど、地元で親しまれているのです。

 米どころのもうひとつの楽しみは日本酒でしょう。秋田県民の日本酒消費量は国内でもトップクラスです。県内各地に酒造があり、400年以上の歴史をもつ昔ながらの酒蔵も健在しています。秋田県の日本酒は、世界でも権威あるワインコンクールSAKE部門で世界一に輝いたこともあります。

 日本海に面した豊かな漁場と世界遺産・白神山地の麓に広がる大自然に恵まれた秋田県は、美食家も満足の美味しい郷土料理がたくさんあります。

地元で親しまれている「秋田県の美味しいもの10選」

 豊かな自然が育む食材と昔ながらの伝統食が残る秋田県は、日本の食文化を感じられる食べ物がたくさんあります。地元で親しまれている美味しいものを選りすぐって紹介しましょう。

1. あきたこまち

 1984年に誕生して以来、日本を代表するブランド米になりました。もちもちとした食感が特徴で、名前は秋田県湯沢市小野の小野小町生誕伝説にちなんでつけられました。秋田の米が美味しい理由は、その自然条件にあります。対馬海流の影響で温暖な西側と、東にある奥羽山脈によってフェーン現象が起こり気温が一気に上昇します。地元ではこれを「宝風」と呼び、この気候のおかげで稲が育成しツヤと粘りがある美味しい米が育つのです。

2. 稲庭うどん

 日本三大うどんのひとつといわれています。江戸時代より300年以上の歴史があり、滑らかな喉越しとコシのある食感が特徴です。冷やしても温めても美味しく味わえます。

3. はたはた

 秋田県ではよく食べられるおなじみの魚。冬の雷が鳴るときに沿岸で獲れるということから、カミナリウオとも呼ばれています。鍋に入れたり、保存食にもなる「はたはた寿司」としても楽しめます。はたはたの卵は「ブリコ」と呼ばれ、独特の食感が絶品です。

4.しょっつる鍋

鍋
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 はたはたを塩漬けして発酵させてつくる調味料を「しょっつる」と呼びます。これを使い、はたはたやその他の魚、野菜などを入れるのが「しょっつる鍋」。独特な香りと、まろやかな味わいを楽しめます。

5. 比内地鶏

 薩摩地鶏や名古屋コーチンとともに日本三大地鶏と呼ばれます。放し飼いで伸び伸びと育てられるため、脂肪分が少なめでありながら旨みが多いと称賛されています。きりたんぽ鍋はダシを比内地鶏から取るため、秋田では欠かせない食材です。

6. 横手やきそば

やきそば
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 秋田県のB級グルメとして全国的に有名になりました。戦後に一軒のお好み焼き屋台が鉄板を使って作ったのが始まりといわれています。太麺に独特の甘いソース、目玉焼きを乗せるのが特徴。小さい頃からずっと食べているという人が多い、地元のソウルフードです。

7. 十文字ラーメン

 横手やきそばとともに、横手市十文字地域で愛されるご当地ラーメン。煮干しと鰹節をベースにした醤油味のあっさりスープで、昔ながらの和風味です。70年以上の歴史がある、地元でとても親しまれているメニューです。

8.秋田かやき

 かやきは「貝焼き」がなまったといわれ、漁師が鍋の変わりに大きなホタテの貝殻を使って料理をしたことが始まりといわれています。肉や魚、野菜などを入れて煮込む一人用の鍋のことで、しょっつるや味噌味などそれぞれの好みでいただきます。

9.いぶりがっこ

 大根を囲炉裏の上に吊るし、たき火でいぶしたあと米ぬかで漬けたものです。秋田を代表する伝統的な保存食で、酒のつまみにもよく食べられています。香ばしい風味と、ぽりぽりとした食感が後をひきます。

10. だまこもち

 秋田県の沿岸北部で食べられる郷土食。きりたんぽと同じく新米の収穫時に、ごはんをつぶして丸めたものを食べる習慣が「だまこもち」として残っています。きりたんぽより簡単に作れるため、人が集まるときには「だまこ鍋」がふるまわれます。

秋田県は食べ物、自然ともに素朴な温かさが魅力

 秋田県には、北に白神山地やマタギの里で知られる阿仁、西に男鹿半島、東には田沢湖と、日本の原風景を思わせる景観が広がります。また、重要無形民俗文化財が日本でいちばん多いのは、実は秋田県。「みちのくの小京都」と呼ばれる角館市には今も武家屋敷が残り、タイムスリップしたような風情ある町並みに目を奪われます。およそ半年間雪に埋もれる秋田県だからこそ、生活の知恵から豊かな食材を保存食とし、厳しい冬を乗り越える食文化が生まれました。その自然を生かした、大根を凍らせる「凍み大根」や干し餅は、まさに秋田の自然だからこそ生まれた技術です。豊かな食文化とともに、素朴で温かい環境がここにはあります。